優!(ゆうじゃないよ、まさるだよ!)

気になった事、気付いた事をボチボチ書いて行きたいと思います。

僕を踏ん張らせる、兄貴の叱咤! 兄貴の一言が僕を変えた!

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 ど〜も、にしやんです。
 
 皆さんは、心に残る一言ってありますか?
 今回は僕の心に刺さり、僕が僕で有れる、「一言」の話しをしたいと思います。
 
 
 

チヤホヤされる弟、我慢の兄。

 前に僕が生まれつき病気、障害持ちだった事を書きました。
 
 
 入院中は、お見舞いに来てくれる両親、親戚一同、皆が『優がかわいそう、優はかわいそう。』
と、お土産を持って来てくれるんです。
 
 本やおもちゃ、ぬり絵や折り紙。
 僕の周りには、色んな物が溢れていました。
 
 そんなですから、忙しい合間に来てくれていたお袋が、手ぶらで来ると泣いて文句を言っていました。
 
 何かを貰えるのが、当たり前に思っていたんです。
 
 
 「優が。」「優に。」と周りが僕の事ばかりチヤホヤする為に、兄は我慢ばかりだったそうです。
 
 
 

兄について少し。

 兄は、1969年4月生まれ。
 僕とは1年11ヶ月違い。
 
 ほぼ2歳違いですが、学年は1つ違いの年子。
 
 体格が良く、運動神経も良かった為、小学生からしか習えなかった空手を、特例で幼稚園から習わせてもらったほどの人。
 
 幼少期に我慢ばかりさせられていたせいか、自分に厳しい面のある、ストイックな人。
 
 高学年になると、兄弟喧嘩は話にならず、取っ組み合いも無く、兄貴の蹴り2発で終わり。
 
 甘え下手で、誤解され易く、優しい面を素直に出せない人。
 
 ズボラというか、雑というか、失くした物や壊した車、バイクは数知れず。
 
 待ち合わせ時間に、風呂から上がって、髪を乾かしてる人。
 
  メシも、デザートもガッチリ食う大食漢。甘い物も辛い物も大好き、酒もメッチャ強い人。
 
 
 途中から、趣旨が逸れてきたなぁw。
 
 責任感が強く、面倒見のいい兄でした。
 
 

ちびジャイアン

 大人達にチヤホヤされ、甘やかされて育った僕はワガママで生意気な子供になっていました。
 
 
 中学に上がった頃には、1個上に兄がいる事で、僕の生意気さには拍車がかかっていたようです。
 
 ある時、兄がお袋に言ったそうです。
「お袋、アイツやばいぞ!」
 
 同級生に、
お前の弟じゃなかったら、ぶっ飛ばしてるよ!
 と、言われたそうです。
 
 
 中学になれば「年功序列」は、嫌でも付いて来ます。
 
 でも僕は、「兄貴が居る。」「小学校と変わらない。」感覚で居たので、上級生や先生方に目を付けられていたようです。
 
 
 

僕よりも…!

 うちの中学校には、「福祉学級」は、ありませんでした。
 小学校にはありましたが。
 
 
 僕の同級生に「重度の小児麻痺」の子が居ました。(Y君とさせていただきます。)
 
 手足は真っ直ぐにはならず、言葉も聞き慣れなければ理解出来ない程の子でした。
 
 普段はお母さんが車で送り迎えをしたり、家から車椅子を押して登下校をしていました。
 
 
 余程の調子の良い時だけ、お母さんの付き添い無しに、自力で歩いて登校していました。
 
 真っ直ぐにする事の出来ない手足で、普通の子の何倍もの時間をかけて、自力で登校していました。
 
 僕なんかより、何倍も何十倍も大変だったのでしょう。
 
 
 彼はいつも、楽しそうに笑っていました。
 
 
 

兄の一撃&…!

 ある夜僕は、お袋と言い争いになりました。
 
 詳しくは覚えていませんが、
 
 僕:「○○がしたい!
 母:「ダメ!あんたは、脚が悪いんだから!それをやるのはムリ!
 
 おそらく、そんな事だったと思います。
(過去、幾度となく、その事でのケンカでしたから。)
 
 
 2階の自室(兄と共用)で一通り暴れ、膝を抱えてスネていた処に、兄が現れ僕の胸ぐらをつかんで、BAN!!
 
 『横っ面に蹴り食らった!』
僕の顔は、衝撃でめいいっぱい左を向かされていました。
 
 やっとの事で顔を正面に向けると、兄の左のコブシが眼前に。!!
 
 先に書きましたが、普段の兄弟喧嘩なら蹴りだけでした。
お前にコブシはいらねぇ!
って人でしたから。
 
 
 コブシを止めたまま兄は、
てめぇ!!
ふざけんじゃねえぞ!
 涙声でした。
 
「何下らねえ事でイジケテやがんだ!」
「お前の学年に、Y君が居んだろ! あの子を見てみろ!」
「あの子が『辛い』とか、『もうヤダ』なんてしてるとこ見た事あるか!?」
Y君はいつも笑ってねえか!? お前なんかより、よっぽど大変だろうに、いつも楽しそうに笑ってるだろうが!!」
 
!!
 
「ふざけんな!お前なんかちょっと足が悪いだけだろうが!お前よりも大変な人はいっぱい居るんだよ!」
「部活でテニスやって、スキーもやれて、何処にだって行けてるじゃねえか!なんだって出来てんだろがぁ!」
「お前はY君に胸張れるか! お前がイジケるなんて、ふざけんな!」
 
 
 兄が部屋を出て行った後、僕は泣きました。
 殴られたり怒られたからでは無く、自分が情け無くなったから。
 
 
 病院に居た時、僕よりもっと重い病気、障害を持っている子はいっぱいいました。
 
 その時の僕の頭の中には、病院にいた子達と、Y君の笑顔が浮かんできて申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
 
 
 

兄の一言で。

 運命の夜(大袈裟か?)から、僕の中で徐々に変わるものがあったと思います。

 

 生意気だったり、口ばっかり達者なのはそんなに変わらなかったのでしょうがw。

 

 

 今僕は45ですが、これまで、何かをする時やちょっと身体的にキツい時は、いつも

ちょっと足が悪いだけ!

 あの時の兄の言葉を心の中で思い出しています。

 

 僕は趣味でいろんな事をやって来ました。仕事も、ガテン系ばっかりですがやって来ました。

 

 あの夜、兄が僕を殴り、涙を浮かべながら言った、この一言が無かったら、今の僕は絶対に無かったでしょう。

 

 僕をこれまで踏ん張らせてくれた兄の一言。

 

 呪縛とかそんなんじゃ無くて、僕は兄の一言を大事にこれからも進みたいと思います!

 

 俺はちょっと足が悪いだけ!

 俺はなんでも出来るんだぁ〜!

 

 

 最後まで読んでいただき、ありがとうございます。にしやんでした。

 

こんなんも書いてます。

 

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